フランスのオルセー美術館にある絵なんですけど、僕はこれを見て「ああ、すつげーな」と思って15分間くらいここから離れられなかったのを覚えています。魅了されて取り憑かれていました。アートの力に。そこからいろいろあって、大学に入って、1回生2回生遊んで燻っていたりして。でも、きっかけをくれたフランスに行こうって思ったわけですね。とりあえず、フランスに行こうって思ったわけです。何か変わるんちゃうかな、俺変われるんちゃうかな。ってきっかけをくれた場所に行ってみました。
まず2回生の後期に1ヶ月ほど行ったんですけど、その時に感じたのが「人の生活とアートがすごく近いなぁ」って感じました。「ええなぁ」って思ったわけです。それで日本に返ってくるわけですけども。日本に帰ってきてまた1年くすぶっていたわけですね。で、3回生の後期、とりあえず俺フランスに行こうって思ったんです。とりあえずフランス行ったら変われるんちゃうかな俺って。ということで次は一年間、美術史をがっつり勉強していました。そこで感じたことがまたあったんですね。「なんか、人の生活とアートが近いなぁ」って。「ええなぁ」と思ったわけです。やっぱりここに尽きたんですよね。やっぱり僕は自分の好きなものと生活が近かったり、そういう染み渡っているというものがすごくええなぁと思って。これを日本で何かしたいなと思って、帰ってきて、アートコロニー(Artocolony)
という団体を立ち上げました。アートコロニーって何やねんと思うんですけど、平たく言うと、アートイベントの企画とかをしていく団体でございます。まず名前なんですが、アート、トコロ、コロニー、アートがあるところに、コロニーって、何かが住むっていう意味なんですけど、
髙木遊(たかぎ・ゆう)
1994年京都生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了、ラリュス賞受賞。 キュレイトリアル・スペースであるThe 5th Floor 共同創設者。現在、金沢21世紀美術館 アシスタント・キュレーター。ホワイトキューブにとらわれない場での実践を通して、共感の場としての展覧会のあり方を模索している。主な企画展覧会として「生きられた庭 / Le Jardin Convivial」(京都、2019)、「二羽のウサギ / Between two stools」(東京、2020)、「Standing Ovation / 四肢の向かう先」(静岡、2021)、「アペルト17 SCAN THE WORLD 」(金沢、2022)、「コレクション展 2:電気-音」(金沢、2023)、「Everything is a Museum」(金沢、2024)、念のため HB. メンバー
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